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創造主訳聖書刊行の意義

PDJ/ロゴス出版社代表 小坂圭吾


 創造主訳聖書は2013年4月1日に刊行されました。イースターの日です。尾山令仁先生の『現代訳聖書』を底本としています。日本語の聖書はわかりにくいと言われていますが、日本人が読むだけで良くわかる聖書がぜひ欲しい、という願いがそうさせたのだと思います。

 発案者は、三重県四日市市で伝道してこられた堀越暢治(ノブジ)師ですが、師はかねてから「一般的な日本人は、神というと八百万の神を連想し天地万物を創造した聖書の神とは異なる」ことに気づいておられました。この神概念が福音宣教の足かせになっているのを実感していたのです。つまり、聖書を読んでいて「神が」と出てきた時、八百万の神がなぜ、どうして?ということになってしまうのです。そこで、天地万物をお造りになった神という意味で、創造主(ソウゾウシュ)と表現することによって、その障壁を取り除く助けになるのです。「創造主」と言えば、キリスト教の神ということで、八百万の神ではなく、日本人には伝わりやすいようです。次の版からは、「そうぞうしゅ」とルビを振る予定です。

 刊行の目的が「99%の日本人にわかりやすく伝える」ことですので、その主旨であれば現代訳聖書が最適だ、ということで尾山令仁先生の聖書を底本とすることになりました。現代訳聖書は1983年以来10版に至っています。「原語に忠実」に訳すよりも「原文の意味に忠実」に訳してあるので私たちの目的と合致したのです。現代訳聖書は、風俗、習慣など歴史や社会、文化の違いを考慮して分かり易く訳してあります。それを底本に、「神」を「創造主」と訳し、なおかつ訂正した方がいい語句は検討して書き換えたりしています。イザヤ書の「聖なる」とか、ヤハウェとかも十分に工夫した訳になっているかと思いますので、ご一読いただけるとうれしいです。

 さて、リック・ウォレン師の『人生を導く5つの目的』というベストセラーをご存知でしょう。85か国語に翻訳され、現在では世界で8000万部を超えているそうです。リック・ウォレン師は、この本で様々な訳の聖書を引用した理由が2つあると言っています。一つは、どんなに優れた訳本といえども伝わる内容には限度がある、ということです。原語の聖書は、ヘブル語、アラム語、ギリシャ語で書かれていますが、約11280語が使われています。一方、通常の英語訳聖書には6000語程度、つまり、約半数の言葉しか使われていないので、意味を十分に伝えることが難しくなります。そこで、15種類の英語訳聖書を比較することが助けになり、伝えるのに最も的確であろうと思われる聖句を引用した、ということです。第二に、よく知られた聖句はつい流し読みしてしまうけれど、別の訳で表現されればちょっと立ち止まって考える、というのです。聞きなれ、読み慣れた聖句からは、新鮮さが失われ、読み過ごしてしまいがち、というのです。この二つの理由から、『5つの目的』では15の訳本から様々な訳を採用しているとのことでした。「原文の意味に忠実」に訳した聖書は、このような考え方からも理解できることと思います。

 一方、キリスト教用語ですが、例えば、義認、霊、肉、贖いなどクリスチャンでなければよくわからない用語があります。また造語もあって、「ローマ人への手紙」の「ローマびと」というのは「ローマにあるキリスト教会」を意味しています。度量衡(長さ、量、重さ)、貨幣の単位もわかりにくいです。そのような語句もわかりやすく訳してあります。

 もちろん、異論を唱える人もいます。目的は「わかりやすい」ことであって神学論争をすることではありません。聖書のこの個所は何を言いたいのか、原文の意味をよく解釈して、それにもっとも相応しい日本語表現をするという工夫をしてあります。

 聖書を理解し、信仰に進むには3つのステップがあると思います。まずは、天地万物を造った創造主がおられることを認める。創造主の存在を「信じる」のではなく、存在を認める・理解する段階です。第二に、救い主なるイエスがいて、自分とのかかわり合いを考える=イエスは、罪びとである自分にとって救い主であることについて自覚し感謝する。そして最後にその救いを確信する、という3ステップです。この入り口である「神概念」を八百万の神ではなく、創造主ありと認めて、すーっと通り抜ければ、次のステップへはスムーズにいけるのではないかと、私の体験からいうことができます。その意味でも創造主訳聖書の果たす役割は大きいと思います。

 公用の聖書として採用している教会もありますが、まずは、ディボーションに用いていただくと良いかと思います。聖書が何を言っているのかを理解するためです。そのために地図・写真・図表をたくさん入れました。文章ではわかりにくくても地図を見ただけで理解できる箇所もあります。本の厚さも2cmで通常の聖書の約半分です。拡大鏡(ルーペ)付のしおりも用意しました。聖書は文字が小さめですから、ルーペの必要な方は多くいらっしゃるでしょう。電子版は、第2版からと考えています。(現代訳聖書の電子版は、来年を目指して準備中です。)著作権・引用については、『創造主訳聖書』と出典を明示していただければ、普通の聖書と同様に考えていただいて結構です。

 神の霊感によって書かれた聖書です。神の啓示が正しく伝達される必要があります。神が創造主であることがわかり、人生が変えられる本であると信じてやみません。

 

※この記事は、2015年10月24日にJTJ学友会(関東地区合同)において行われた講演の内容をまとめたものです。

PDJ/ロゴス出版社

パーパス・ドリブン・ジャパン/ロゴス出版社は、キリスト教関連書籍の発行をおこなっている出版社です。世界的ベストセラー『人生を導く5つの目的』や『創造主訳聖書』などを発行しています。

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